2007年6月29日、爆発物の見つかったロンドン中心部のヘイマーケット(Haymarket)で、下水溝をを調べる警察官。(c)AFP/SHAUN CURRY
【6月30日 AFP】29日にロンドン(London)中心部で2台の自動車に仕掛けられた爆発物が見つかったテロ未遂事件は、大惨事を起こす可能性をはらんでいただけに、就任直後のゴードン・ブラウン(Gordon Brown)新首相と新政権にとっては、危機管理能力が試される事件となった。
■新政権は国民に「深刻で継続的な脅威」への警戒を呼びかける
最初の爆発物が見つかったとの報道に、ロンドン北部の学校を訪問していたブラウン首相は、英国が「深刻で継続的な脅威にさらされていることを示している」と述べた。また、ブラウン首相は対テロ政策についてまだ明確な方針を提示していないが、今回の事件を受け、強硬な姿勢を取ること示唆。これを内閣での重要な問題として扱うことを明言した。
新内閣のジャッキー・スミス(Jacqui Smith)内相は、出省初日となったこの日、内閣緊急対応委員会である「コブラ委員会(COBRA emergency response committee)」を招集した。同委員会は2年前にロンドン同時テロが発生した時にも招集た。
スミス内相はブラウン首相同様、英国が直面する脅威の重大さを強調し、国民に対して「常に危険と脅威に対する注意と緊張を維持するよう」呼びかけた。
■ロンドン警視庁、2度のテロ未遂事件の関連性を認める
ロンドン警視庁でテロ対策部隊を指揮するピーター・クラーク(Peter Clarke)部長は会見の席で、ロンドン中心部ヘイマーケット(Haymarket)のナイトクラブの外に駐車していたメルセデスベンツ(Mercedes-Benz)の中で見つかった爆発物は、爆発していれば、「多くの人命が失われていた可能性」があったことを認めた。爆発物はガスシリンダー、石油、クギをなどで作られていたという。
さらにこの会見から数時間後、クラーク部長は、同地域に違法駐車をしていた別のメルセデスベンツをロンドン郊外のハイドパーク(Hyde Park)近くまでレッカー移動して調べたところ、やはり同様の爆破物を発見したが、起爆装置は解除したと発表した。
クラーク部長は、「2度のテロ未遂事件が関連していることは明白である」とし、「事態を憂慮している」と述べた。
今回のテロ未遂は、2005年7月7日に英国籍のイスラム教徒が輸送機関で自爆テロを起こし52人が犠牲になったロンドン同時テロから2年を迎える直前に発生した。(c)AFP