2007年4月24日、グアンタナモ(Guantanamo)湾米海軍基地で、収容施設のある最高警備レベルのキャンプV(Camp V)。(c)AFP/Paul J. RICHARDS
【5月30日 AFP】キューバのグアンタナモ(Guantanamo)の米海軍基地の収容施設内で30日、同施設に拘束されていたサウジアラビア人1人が死亡しているのが見つかった。米軍は自殺とみて調べている。
■人権団体は収容者の自殺は数十人に上ると指摘
米軍の声明によると、この収容者は「独房内で、呼吸停止状態で看守に発見された。あらゆる心肺蘇生法を試みたが、最終的に医師が死亡と断定した」。死因は「自殺とみられる」として、捜査を進めているという。
また、遺体の扱いについては専門家の助言を受けつつ、文化的、宗教的に適切な対応をしていると強調している。
人権団体は、グアンタナモでは隔離収容されている収容者を中心に、これまでに数十人が自殺を図っていると指摘している。
■「ハンストは宣伝のための行為」とする米軍
グアンタナモ収容所では前年、収容者3人が自殺。米高官が、これは「形を変えた戦闘行為」でありテロ容疑者にとっては「格好の宣伝」だと発言したことから、世界中に波紋が広がった。
一方、米海軍は、4月にハンガーストライキを行っていた収容者13人に対し、点滴による栄養補給を強制的に行った。その際、ロバート・デュランド(Robert Durand)海軍司令官は、「(ハンストは)国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の訓練マニュアルに載っている戦術で、メディアの注目を引くのが目的」だと述べている。
キューバ南部のグアンタナモ湾米海軍基地は、1903年の米キューバ租借協定に基づき設置された。1959年にキューバ革命で誕生した社会主義政権は、米国の租借権を認めていないが、米国は2001年の9.11同時多発テロの後、「テロとの戦い」の一環として、アフガニスタンなどで拘束したテロ容疑者の収容施設を基地内に設置した。
開設以来の総収容者数は約800人にのぼり、現在も約380人が拘束されている。起訴されないまま拘束期間が5年間にわたる収容者もいる。(c)AFP
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