【ロンドン 15日 AFP】ポルトガル(Portugal)南部の保養地アルガルベ(Algarve)で英国人のマデリン・マクカーン(Madeleine McCann)ちゃん(4つ)が3日から行方不明になっている事件で、マデリンちゃんの救出に向け、英国が一丸となって行動を起こした。
■ポルトガルで、英国で、無事を祈る黄色いリボンを
マデリンちゃんの家族らが繰り広げる情報提供キャンペーンに、家族の友人のほかにも一般市民や各界の著名人らが、マデリンちゃんの発見を願う黄色いリボンを身につけるなどして呼応した。
マクカーンさんの住む英国中部のロウリー(Rowley)では、戦争記念博物館の手すりに風船やテディベアが飾られ、サッカーや長距離走の選手らは黄色い腕章を付けて試合やレースに臨んだ。また、教会では徹夜で祈りがささげられた。
ロンドンでは、6月末の退陣を表明したばかりのトニー・ブレア(Tony Blair)首相と、次期首相が確実視されるゴードン・ブラウン(Gordon Brown)財務相が、共に黄色いリボンを胸に付け並んで写真に収まった。
一方、マデリンちゃんが消息を絶ったポルトガルでも、徹夜の捜索が続けられているほか、マデリンちゃんのポスターをオートバイでポルトガル全土に配布してまわる人々も現れた。
■サッカー界を挙げて情報提供を求めるキャンペーン
また英国サッカー界も、チェルシー(Chelsea)のポルトガル人監督、ジョセ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏を筆頭に、マデリンちゃんの発見に向けて協力に動き出した。
元イングランド代表チームキャプテンで、スペインのスタークラブ、レアル・マドリード(Real Madrid)でプレーしていたデビッド・ベッカム(David Beckham)選手は11日、スペインのテレビに出演。スペイン語で書かれたマデリンちゃんのポスターを手に、情報提供を呼びかけた。翌12日は、マデリンちゃんの4歳の誕生日だった。
マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の若手スター、ウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)選手や、エバートン(Everton)のビル・ケンライト(Bill Kenwright)会長も、懸賞金提供を申し出た。ケンライト会長は、エバートンのTシャツを身につけたマデリンちゃんの写真を目にして、感銘を受けたという。
■各界から高額の懸賞金提供の申し出が
また、ハリー・ポッター(Harry Potter)シリーズの原作者、J・K・ローリング(J.K. Rowling)さんや、バージン(Virgin)グループのリチャード・ブランソン(Richard Branson)会長も、懸賞金を提供。2人合わせた提供額は、250万ポンド(約6億円)にも上る。
このほかにも、11日付けタイムズ(Times)紙によると、スコットランド人実業家、スティーブン・ウィンヤード(Stephen Winyard)氏が、確実な情報に対して100万ポンド(約2億4000万円)を提供する用意があると語った。ウィンヤード氏はモナコ(Monaco)在住で、3児の父親だという。
■親族は、支援への感謝とさらなる協力を呼びかける
スコットランドのグラスゴー(Glasgow)に住むマデリンちゃんの叔母、フィロミーナ・マクカーン(Philomena McCann)さんはBBCの取材に対し、呼びかけに応えてリスボン(Lisbon)やスペインからも多数の情報提供があったことを明かした。また、サッカー界、ビジネス界、一般市民から「素晴らしい支援」があったことを、フィロミーナさんは「とても感動している」と語った。
そして、マデリンちゃんの写真を各国で配ったり、祈りをささげたり、議員らに働きかけたりするなどの方法で、だれでも支援が可能だと述べた。フィロミーナさんによると、マデリンちゃんの救出サイトには、写真をダウンロードするために約4万件のアクセスがあった。
写真は13日、マデリンちゃんについての情報提供を呼びかけるポスター。(c)AFP









