【ワシントンD.C. 5日 AFP】ワシントンの政界、軍上層部、企業重役などを相手に13年にわたり高級売春クラブを経営していた容疑に問われている通称「DCマダム(DC Madam)」のインタビューが現地時間4日の夜、米ABCニュースで放映された。被告は容疑を全面的に否認、新たな顧客の氏名は公表されなかった。
■リストにある指名は公表されず
「DCマダム」ことデボラ・ジーン・パルフリー(Deborah Jeane Palfrey)被告はインタビューに答え、「クラブ『パメラ・マーチン・アンド・アソーシエイツ(Pamela Martin & Associates)』の経営は、恥じることはなにもない」と主張した。
また、「私のクラブに所属していた女性たちの多くはより高い学歴やキャリアを望んでいて、私はそれをかなえてあげたのです。」という。クラブで働く女性には大学教授、医学研究者、海軍士官、弁護士秘書や、不動産業者なども含まれており、副業として仕事をした。
13年間に及ぶクラブ経営で、違法なことには一切手を染めていないと語るパルフリー被告は、かねてより、「顧客1万人の電話番号を公表すれば、面目を失するワシントンの大物も多いだろう」と警告していた。
しかし、4日の放映では、リストに掲載されている氏名は、公表されなかった。ABCニュースによれば、顧客リストそのものに「驚くべきとこはなかった」という。「リストの中には、連邦議員やホワイトハウスの職員は含まれておらず、少数の例外を除いては、氏名は報道するに値しなかった」としている。
■国際開発局の局長がすでに辞任
ABCニュースによれば、前週、米国際開発局(USAID)のランダル・トバイアス(Randall Tobias)局長に対して「顧客だった事実があるか」を確認したところ、局長はその直後に辞任したという。
これについてパルフリー被告は予備審問後の記者会見で、トバイアス氏が顧客の1人だったことを認め、「トバイアス氏とその家族、友人に対して大変申し訳なく思う」と謝罪の意を述べた。
同時に、「数千人の顧客リストの中には、政府高官らが多数含まれている」ことを示唆。起訴が取り下げられない場合には、総重量にして約20キロにもおよぶこの顧客リストを公表すると述べていた。
「必要とあれば、全ての顧客名を公表する。自分を守るために、この顧客リストから証人リストを作成し、申請することもありえる」と膨大なコピーを公表する意志も明らかにしていた。
■さらなるリストの存在も
トバイアス氏の他に顧客であると暴露されているのは、軍事評論家でワシントン・タイムズ(The Washington Times)紙の著名コラムニスト、ハーラン・ウルマン(Harlan Ullman)氏。ウルマン氏は、この件については「コメントするに値しない」と語っている。
ABCニュースは、被告の顧客リストにはこのほかに司法省検察官、米航空宇宙局(NASA)職員、空軍情報航空隊(Intelligence Squadron)司令官を含む軍の高官5人などの氏名が記載されていると報じた。さらに、世界銀行(World Bank)、国際通貨基金(IMF)、共和、民主両党のロビイストなどからの電話記録も存在するという。
写真は4月30日、ワシントンD.C.の裁判所を後に車に乗り込むデボラ・ジーン・パルフリー被告。(c)AFP/Getty Images Mark Wilson




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