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「自由な刑務所」で、不満を訴える収容者 - キルギス

  • 2007年04月04日 13:38 発信地:キルギス
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写真は、夕食後の自由時間に猫をなでる収容者(2007年3月8日撮影)。(c)AFP/VYACHESLAV OSELEDKO

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【ステプノイ/キルギス 4日 AFP】キルギスは、中央アジア諸国の中でも比較的民主的な国として知られるが、政治の荒廃が、かねがね指摘されている。首都ビシケク(Bishkek)近郊の村、ステプノイ(Stepnoye)にある国内唯一の女子刑務所は、この国が抱えるさまざまな問題を体現するかのようだ。実にのんびりした雰囲気に包まれている一方で、収容者は食事や衣服、医薬品の不足などの問題に直面している。

■自由に出歩ける上、刃物や鉄棒が転がる所内

 現在、女子刑務所の収容者は約450人。普段は工場での裁縫作業、あるいは刑務所建物の修繕作業にあたっている収容者らだが、やることがなければ、ベンチに座っておしゃべりに興じたり、所内を自由にぶらついたりできる。所内の窓という窓には、洗濯を終えた衣服がぶら下がっている。

 一方、セキュリティー体制は万全とは到底いえない。警備員の姿はほとんど見らず、建物全体を見渡すために今にも崩れ落ちそうな見張り塔がひとつあるだけだ。周囲に張り巡らされた塀の高さは、たった3メートルしかない。所内には、鉄棒や大きな石が山積みになり、何とオノまで転がっている。どれも、すぐに「武器」として使えそうだ。

 刑務所とは思えない自由な雰囲気について、刑務所長のViktor Starosenko氏はこう語る。
「収容者たちを監房内に閉じこめたほうが、何かと楽なのは事実です。しかし、刑期を終えて社会復帰したときのことを考えると、他人とのコミュニケーション能力が衰えないように、所内での会話を許可せざるを得ないのです」

■不足する食事や衣服、医薬品に受刑者は不満を

 こうした自由な雰囲気にもかかわらず、収容者らは不満をあらわにする。たとえば、彼女たちの衣服はNPOから寄付か、身内から差し入れに頼っている。身内からの差し入れにしても、もともとが貧しい暮らしなので多くは望めない。また、遠く離れた土地に住むため家族は、頻繁に差し入れのため面会に訪れることはできない。医療品は赤十字(Red Cross)に頼っている。

 食事に至ってはキャベツのスープとお粥ばかり。それですら食べられないくらいひどい状態のこともある。収容者のひとりで、ヘロイン密輸の罪で7年の刑期に服しているという女性は、「ここの食事は本当にひどいの。パンにカビがはえていることだってあるんだから」と不安を漏らした。

 写真は、所内でメークする収容者(2007年3月8日撮影)。(c)AFP/VYACHESLAV OSELEDKO

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