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大衆紙編集者、王族盗聴で禁固刑 - 英国

  • 2007年01月27日 11:18 発信地:英国
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写真は、ニューズ・オブ・ザ・ワールド紙のホームページ画面。(c)AFP/ALESSANDRO ABBONIZIO

【ロンドン/英国 27日 AFP】英国王室の電話盗聴問題で渦中となった大衆日曜紙ニューズ・オブ・ザ・ワールド( News of the World)紙はここ数年、王室にまつわる数々のスクープ記事を掲載してきた。

 ずうずうしいほどの扇情主義者と呼ばれるニューズ・オブ・ザ・ワールド紙は、英国で330万部の売上を誇る最大のタブロイド紙。同紙は大ニュースを他紙に先がけて報道してきたが、しばしば別のことでも注目を浴びてきた。

 同紙の編集者、クライブ・グッドマン(Clive Goodman)被告は26日、ウィリアム王子(Prince William)ら王族の従者らの携帯電話を600回以上にわたって盗聴した罪で、禁固4か月が言い渡された。

 同紙の編集長、Andy Coulson氏もこの直後、「最終的な責任」を取るとして辞任したことを発表した。

 Peter Gross判事は、グッドマン被告が犯した犯罪について「厳重に非難されるべき卑劣な行為」と明言し、ジャーナリストが法を免れることはあり得ないと述べた。

 今回の事件は、拡大する携帯電話の盗聴問題と、小さなスクープ記事でも見逃すまいと度を超したタブロイド紙による取材が一般化している問題を提起することとなった。

 その性を扱った記事が「下ネタニュース」とやゆされるニューズ・オブ・ザ・ワールド紙は、1843年に創刊され、1969年には新聞王ルパート・マードック(Rupert Murdoch)の率いる企業の傘下に入った。

■ありとあらゆる手で入手したスクープの数々

 多くの大スクープは、身分を隠して取材をするMazher Mahmood記者によって記事となった。同記者は、しばしばアラブの富豪を装って著名人に近づき、発言や事実の裏付けを引き出したりしてきた。

 エリザベス女王(Queen Elizabeth II)の義理の娘にあたるソフィー 、ウェセックス伯爵夫人(Sophie, Countess of Wessex)は2001年、自身の活動をのため王室の人脈を悪用した疑いとトニー・ブレア(Tony Blair)首相の名誉を傷つける発言をした疑いを暴露されている。

 扇動的発言が目立つ左派政治家ジョージ・ギャロウェイ(George Galloway)議員は昨年始め、Mahmood記者が同議員から反ユダヤの発言を引き出そうとしたとして抗議している。ギャロウェイ議員は自身のホームページにMahmood記者の写真を掲載し、同記者の変装した姿を公表している。

 ニューズ・オブ・ザ・ワールド紙は、パキスタンからの移民の息子であり英国で唯一護衛をつけるジャーナリストとされるMahmood記者がこれまでに100件以上の犯罪摘発に貢献し、有罪判決に導いたと主張している。

 しかし昨年7月には、Mahmood記者が暴いたとされる放射性水銀を入手する陰謀をテロ行為として裁く裁判で、容疑者3人は無罪となった。

 2006年始めには、変装したMahmood記者は、当時のイングランド代表の監督スベン・ゴラン・エリクソン(Sven-Goran Eriksson)氏から、キャプテンだったデビッド・ベッカム(David Beckham)を含む選手らについての暴露話を引き出している。

 同紙はまた2002年、王位継承順位3位のヘンリー王子(Prince Harry)の薬物使用を報じ、同年ベッカム選手の妻ヴィクトリア(Victoria)さんの誘拐計画をスクープしている。

 しかし、情報提供者が金銭を受け取ったことが明るみに出たことで、証言の信ぴょう性が疑われて、後に行われた裁判は容疑者が有罪判決を言い渡されることはなかった。

 同年、ベッカム選手と当時助手だったRebecca Loosさんとの浮気疑惑報道は、法廷で論争されることはなかった。

 今回の皇室をめぐる騒動で、ニューズ・オブ・ザ・ワールド紙が再び興味深い読み物を読者に提供してくれることは確かのようだ。

 写真は、ニューズ・オブ・ザ・ワールド紙のホームページ画面。(c)AFP/ALESSANDRO ABBONIZIO

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