【ニューヨーク/米国 24日 AFP】アップルコンピュータ(Apple Computer)のスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)CEOが23日までに、ストックオプションの帳簿操作疑惑に関し、連邦捜査官の取り調べを受けたことが明らかになった。

 サンフランシスコ・クロニクル紙(San Francisco Chronicle)およびThe Recorder誌によると、ジョブズ氏は前週、サンフランシスコで司法省および証券取引委員会(Securities and Exchange Commission、SEC)の取り調べを受けたという。

 アップルが以前伝えたところでは、ジョブズ氏は同社幹部に付与したストックオプションについて、付与日付を(株価の安い日に)書き換えた疑いが持たれているという。同時にジョブズ氏本人がバックデーティング(日付書き換え)によって利益を享受したことは無いとも同社は発表している。

 そうした状況のなか、同社は2006年12月、ジョブズ氏が2001年10月19日付けでストックオプションを付与されたことを認める声明を発表した。同日、実際には取締役会は開催されていないにもかかわらず、特殊取締役会が開催され、そこで付与されたと記載されているという。付与された株式について、ジョブズ氏が現金化したことはないともアップルは語っていた。

 コンピューター製造やミュージックプレーヤーのiPodの販売で知られるアップルは、この件に関して即時のコメントを発表しておらず、証取委のコメントも得られていない。

 写真は10日、iPhoneの発表するジョブズ氏。(c)AFP/Tony AVELAR