【ボストン/米国 15日 AFP】「ブリトーはサンドイッチではない」。マサチューセッツ州高等裁判所の判事はこのほど、ブリトーがサンドイッチか否かの是非をめぐる裁判で、このような判決を下した。
■「サンドイッチ」を売る店の進出は契約違反と主張
この裁判の訴訟を起こしたのは、パン製造販売店兼カフェ・レストランのチェーン店「Panera Bread」。Paneraが店舗の1つを展開しているショッピング・モールに、競合のレストラン「Qdoba Mexican Grill」の新店舗がオープンすることになったことから、これを阻止するため、Paneraが2006年初頭に提訴を行った。
訴訟においてPanera側は、「ショッピング・モール内において、同店がサンドイッチの売上から得る利益の10%以上を減益させることになる飲食店、およびパン製造・販売店に、店舗の貸与を行うことは賃貸契約書に記載されている独占条項に違反する」と主張。
これに対し、このショッピング・モールを経営するWhite City Shopping Center社は、「Qdobaが販売しているのはサンドイッチではなく、ブリトーやタコス、ナチョス、エンチラーダだ」として反論した。
■判事の「虎の巻」は、ウエブスター大辞典
裁判をめぐり、高等裁判所のJeffrey Locke判事は、判決を下すポイントが「サンドイッチ」という言葉の辞書的定義にあることに気づいた。そこで取り出したのが、ウエブスター新国際英語大辞典第3版(New Webster Third International Dictionary)。これを調べたところ、サンドイッチの定義は「一般には、バターを塗った2枚の薄切りパンの間に、肉やチースなどを挟み、層状にしたもの」とされていたという。
この結果、Locke判事は「White City社が、Qdobaに店舗をリースすることを禁じる理由はない」との判決を下した。理由は、「この辞書の定義および一般的な常識から考えて、同法廷はブリトーやタコス、ナチョス、エンチラーダは、サンドイッチには含まれないと見なす。これらはメキシコ料理であり、肉や米、豆などを一枚のトルティアでくるむものだからだ」として、延々8ページにおよぶ判決書の朗読が続いた。
Panera側もQdoba側も、この件についてのコメントを避けている。
写真はパン屋の店先に並べられたサンドイッチ(?)類。(c)AFP/MEHDI FEDOUACH
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