【ロンドン/英国 25日 AFP】英タイムズ(The Times)紙は24日、スコットランドの州裁判所で、道路交通法違反で起訴されていた中国人留学生が、「中国人は皆同じ顔に見える」という理由で無罪となったと報じた。
■「一見したところでは同じ顔に見える」から証拠不十分
タイムズの記事によると、グラスゴー(Glasgow)近郊グリーノック(Greenock)州裁判所のMargaret Gimblett判事は、車を運転する際に携行しなければならない保険証などの書類を所持していなかったとして、起訴されていた中国人留学生Hui Yuさん(23)の裁判で、証拠として提出された、警察官2人の身元確認証言を却下した。
ガソリンスタンドで職務質問した人物をHuiさんだと断定した警察官2人の証言に対し、Huiさんはその時刻にはガールフレンドの家にいたとして、容疑を否認していた。
■「同じ顔」は、差別発言か?
「決して軽べつ的な表現をしたいわけではないが、往々にして黒人は、一見したところでは、皆同じ顔に見えると言われる。同じことが、中国人にも当てはまるのではないか。生粋のスコットランド人には、中国人が皆同じ顔に見えるということはあり得る。時間をかけて見て初めて、個人個人の違いが見えてくるものだ」(Gimblett判事)
Huiさんは判決後、「確かに、他の国籍、人種の人から見たら同じ顔に見えるかもしれない」と述べ、Gimblett判事の見解に一定の同感を示した。また、Huiさんは、「中国人にとっても同じことだ。僕らも、最初はなかなかスコットランド人の区別がつかなかった」とも述べた。
グラスゴーにある中国人学校の中国人校長と、Gimblett判事も支援しているスコットランド中国協会(Scotland-China Association)の会長はともに、判事の発言は軽べつ的な意味合いは含んでいないと語っている。しかし、英人種的平等監視委員会(Commission for Racial Equality watchdog)の広報担当は、Gimblett判事の発言は「あまり感心できる発言ではない」としている。
写真は、北京大学で開かれた「ミス北京大学」に集まった中国人女子大生たち。(2004年3月24日撮影)(c)AFP
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