【8月17日 AFP】(一部更新、写真追加)フィリピン中部セブ(Cebu)の沖合で16日夜、フェリーが貨物船と衝突して沈没し、沿岸警備隊関係者がAFP通信に明かしたところによると、17日朝の時点で少なくとも24人が死亡、274人が行方不明となっている。

 同関係者によると、セブの港近くで沈没したフェリー「トマス・アクィナス(Thomas Aquinas)号」には870人が乗船していた。これまでに572人が救助されたという。首都マニラ(Manila)の沿岸警備隊本部広報室によると、乗客名簿には692人が乗船と書かれていたが、フィリピンのフェリーでは超過乗船が珍しくない。

 地元メディアが伝えた当局者の話によると、衝突は激しく、フェリーは30分内に沈没した。沿岸警備隊によると、一方の貨物船「スルピシオ・エクスプレス7(Sulpicio Express 7)号」には乗組員36人が乗っていたが、沈没はしなかったという。(c)AFP