【7月25日 AFP】スペイン北西部ガリシア(Galicia)自治州サンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)近郊で列車が脱線した事故で、国有鉄道レンフェ(Renfe)は25日、車両は数時間前に点検を済ませたばかりで「技術的な問題は何もなかった」と発表した。

 一方、スペインからの報道によると、事故当時の列車の速度は規定の2倍以上だったという。

 事故を起こした路線を運行するレンフェのフリオ・ゴメスポマル・ロドリゲス(Julio Gomez-Pomar Rodriguez)総裁は、地元ラジオ局Cadena Copeに「われわれが分かっているのは、列車には技術的問題は何もなく、その日の朝に運行前点検を済ませていたということだ」と述べた。

 24日午後8時42分(日本時間25日午前3時42分)ごろに起きたこの脱線事故では、これまでに77人の死亡が確認され、負傷者は140人以上に上っている。スペイン日刊紙エル・パイス(El Pais)によると、事故が起きたカーブには時速80キロの速度制限があるが、脱線した車両に閉じ込められた運転士は鉄道当局に無線で「時速190キロでカーブに入った」と話したという。(c)AFP