【7月8日 AFP】カナダ東部ケベック(Quebec)州ラックメガンティック(Lac-Megantic)で6日に起きた原油輸送列車の脱線・爆発炎上事故で、カナダ当局は7日、これまでに5人が遺体で見つかり、死者数は今後、大幅に増えるもようだと発表した。

 事故現場では火災が続いており、警察は黒こげとなった現場周辺の全面的捜索もできないでいる。モントリオール(Montreal)の東250キロにある小さな町ラックメガンティックの中心部は事故により破壊され、住民約2000人が避難した。

 警察関係者は、6日夜に1人の遺体が発見された後、さらに4人の遺体が見つかったが、犠牲者の数は「さらに多数」に上るとみられると語った。当局による公式な行方不明者数は40人だという。

 鉄道会社モントリオール・メーン&アトランティック・レールウエー(Montreal Maine & Atlantic Railway)の関係者がAFPに語ったところによると、事故列車はラックメガンティックから約13キロ西のナント(Nantes)で乗員交代のために停車中で、ブレーキが掛けられた状態だったが、なんらかの原因で動きだし、ラックメガンティックに続く坂を下り始めた。その結果、「乗員不在」の状態で列車が脱線したという。(c)AFP/Clement Sabourin