【1月16日 AFP】スウェーデンの首都ストックホルム(Stockholm)で15日、女性清掃員が車庫にあった無人の通勤列車を運転し、線路の終わりまで暴走させたあげく、その先にあった住宅に突っ込む事件があった。

 同市の警察によると、清掃員は重傷を負ったが容体は安定している。公共物を破壊した疑いで身柄を拘束され、裁判で有罪となれば最長で8年の禁錮刑が科される可能性がある。清掃員が列車を盗んだ動機は分かっていない。

 列車は、高級地区として知られるサルトシェーバーデン(Saltsjoebaden)区の3階建て住宅に突っ込んだが、清掃員以外のけが人は報告されていない。

 市の公共交通当局者は「車両は大破した」と話している。運行業者アリーバ(Arriva)によると、列車は時速80キロで暴走、線路の終わりで脱線すると、雪の中を25メートル疾走した後、住宅に衝突して止まった。

 清掃員は1990年生まれで、アリーバが業務を委託する清掃業者に勤めていた。アリーバの広報担当者によると、「数か月前から働いており、仕事ぶりは良かった」という。また同担当者は、鍵さえ持っていれば列車の運転は大半の人にとって「無理ではない」と述べた。(c)AFP