【8月28日 AFP】ドイツ西部デュッセルドルフ(Duesseldorf)で26日、青少年スポーツ大会で行われていたやり投げ競技で、選手が投げたやりが競技役員の喉を直撃し、この役員が死亡するという事故があった。

 やり投げ競技の計測を担当していたディーター・シュトラック(Dieter Strack)さん(74)は、飛距離を測るためにフィールドに向かったところ、ちょうど少年選手が投げたやりが落下し、シュトラックさんの喉にささった。シュトラックさんは救急車で病院に搬送され手術を受けたが、同日夜に死亡した。

 競技場には800人あまりが観戦していたが、事故を目撃した7人がその場でカウンセリングを受けたという。

 事故をうけスポーツ大会は直ちに中止され、警察は観戦者を競技場から退避させた。

 地元の体育協会は「人気も経験も豊富だった競技役員が悲劇的な事故の犠牲となったことを悼む」との声明を発表し、シュトラックさんの家族にも弔意を示した。

 地元紙ライニッシェ・ポスト(Rheinische Post)によると、シュトラックさんの喉にささったやりを投げた15歳の少年もショックを受けており、精神面でのケアを受けているという。(c)AFP