【5月10日 AFP】(写真追加、一部更新)インドネシア当局によると、同国の首都ジャカルタ(Jakarta)南方の山岳地帯で9日、約50人を乗せてデモンストレーション飛行を行っていたロシア製旅客機が消息を絶った。

 消息を絶ったのはロシアの航空機メーカー、スホイ(Sukhoi)の旅客機「スーパージェット100(Superjet 100)」。ジャカルタのハリム(Halim)空港を離陸後、50分後にレーダーから消えた。救助隊は旅客機が消えた山岳地帯へ向かった。

 救助隊の隊長は記者団に「墜落したと考えられるが、まだ確認できていない」と述べ、「捜索のためヘリコプター2機を投入しようとしたが、悪天候と強風のため、引き返さざるを得なかった。あした、再度ヘリを送る」と説明した。

 インドネシア運輸省当局者によれば、スーパージェットはこの日2度目のデモ飛行で、招待客が搭乗していた。スーパージェット100はロシアの民間航空機産業の振興を目的に開発された。

 国営ロシア通信(RIA Novosti)が報じたところでは、乗っていたのはロシア国籍でない36人とロシア人8人で、ロシア人のうち4人が乗員、残りはスホイ社の関係者だ。機長はベテランパイロットのアレクサンダー・ヤブロンツェフ(Alexander Yablontsev)氏(57)だという。

 一方、ハリム空港で公開された乗客36人のリストによると、大半がインドネシアの航空関係者で、このほか、ジャーナリスト5人とフランスの航空エンジンメーカーSNECMAの従業員が乗っていた。(c)AFP/Anwar Faruqi

【関連記事】インドネシアで不明のスホイ旅客機、残骸を発見