【4月9日 AFP】豪華客船タイタニック号の沈没事故から間もなく100年を迎えるにあたり、20世紀初頭から今日まで約100年の間に、大量の犠牲者を出した沈没事故を振り返る。(戦争中の沈没は除く)

・1904年6月15日:米国の蒸気遊覧船、ジェネラル・スローカム(General Slocum)号

 ニューヨーク(New York)のイーストリバー(East River)を遊覧中に火災を起こし沈没。死者1020人。

・1912年4月15日:英豪華客船タイタニック(Titanic)号

 当時としては最大にして最も高度な技術を駆使したタイタニック号は、初航海中に大西洋上で氷山に衝突し沈没。乗客乗員あわせて1513人が死亡。計711人が救助された。

・1912年9月22日:日本の汽船、うめが香丸(Umegaka Maru

 門司大里沖に停泊中、台風で転覆し沈没。1000人近くが死亡した。

・1914年5月29日:カナダ、英国間の定期旅客船エンプレス・オブ・アイルランド(Empress of Ireland)号

 カナダのセントローレンス川(Saint-Laurent River)を航行中、ノルウェーの貨物船ストールスタッド(Storstad)号と衝突し沈没。死者1012人。

・1921年3月3日:シンガポールの遠洋定期船、ホン・モー(Hong Moh)号

 南シナ海(South China Sea)のラモック(Lamock)島近くで座礁。約1000人が死亡。

・1954年9月26日:青函連絡船、洞爺丸(Toya Maru

 函館沖で大型台風のため沈没。約1150人が死亡。

・1987年12月20日:フィリピンのフェリー、ドナ・パス(Dona Paz)号

 オイルタンカーのベクター(Vector)号と衝突後に沈没。平時における世界の海難事故史上、最悪となる4386人の犠牲者を出した。

・2002年9月26日:セネガルのフェリー、ジョラ(Joola)号

 同国南部のカザマンス(Casamance)からダカールに向けて航行中、悪天候のためガンビア沖で沈没。少なくとも1860人が死亡。事故当時、同号の乗員乗客数は定員を超過していた。

・2006年2月3日:エジプトのフェリー、アルサラーム・ボッカチオ98(Al-Salam Boccaccio 98

 サウジアラビアのドゥバ(Duba)港とエジプトのサファーガ(Safaga)港を結ぶ定期フェリーだった同号は、紅海(Red Sea)上で火災を起こし沈没。1028人が死亡した。(c)AFP