【2月14日 AFP】福島第1原子力発電所2号機の温度が急速に上昇し、再びメルトダウンが発生しているのではないかとの懸念が広がった問題で、東京電力(TEPCO)は13日、温度計が故障した可能性が高いと発表した。

 2号機原子炉に設置された3つの温度計のうち2つは35度を指していたものの、1つの温度計がこの1週間で徐々に上昇したため、専門家らが注視していた。

 温度計が80度を超えた際には、東電が冷温停止状態を宣言した原子炉内で核分裂反応が始まったのではないかとの懸念が広がった。

 温度計の数値は13日午後に突然342度に急上昇したが、他に核分裂反応を示す兆候が検出されなかったことから、専門家らは、この温度計が故障している可能性が高いとの結論を導いた。東京電力の松本純一(Junichi Matsumoto)原子力・立地本部長代理は「温度計が故障しているとみてほぼ間違いない」と語った上で、状況の監視を続けると述べた。(c)AFP