【1月16日 AFP】レバノンの首都ベイルート(Beirut)で15日夜、老朽化した6階建ての建物が突然倒壊した。これまでに少なくとも13人の遺体が収容され、さらに約20人ががれきの中にいるとみられている。レバノンの民間防衛組織の幹部が16日、AFPに語った。
 
 死亡者のうち3人はレバノン人で、残りは主にスーダン人労働者だという。15日夜に始まった救助作業は16日朝も続けられている。

 倒壊した住宅建物はベイルート東部のアシュラフィエ(Ashrafiyeh)地区にある。レバノン人の他、スーダン人やエジプト人の家族も住んでおり、民間防衛組織の幹部によると倒壊した建物には約50人が暮らしていたという。少なくとも8人は逃げ出して無事だったことが確認されている。

 レバノンのミシェル・スレイマン(Michel Sleiman)大統領やマルワン・シャルベル(Marwan Charbel)内相らは15日夜に現場に急行。シャルベル内相は記者団に、当局が建物の所有者を拘束して取り調べていると述べた。

 また内相は、同様の建物の検査を全国で実施しなければならないと述べた。同様の建物の多くは違法建築だったり、後で新たな階を無許可で増築したりしている。(c)AFP