【1月8日 AFP】3か月前にニュージーランド沖で座礁し、同国史上最悪の海洋汚染事故を起こしたコンテナ船が8日、嵐の影響で真っ二つに分かれ、新たな環境危機が懸念されている。

 コンテナ船「レナ(Rena)」号は7メートルにも及ぶ高波にさらされ、現在、船体が2つに分かれ、互いに20~30メートルほどの距離にある。この船は、昨年10月5日にニュージーランド北島のリゾート地タウランガ(Tauranga)のアストロラブ礁(Astrolabe Reef)で座礁した。

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 レナ号から再び重油が漏れ出したことを受け、重油流出事故専門家や野生生物専門家からなる対策チームが動員されている。

 10月のレナ号の座礁事故では重油350トンが流出し、自然のままだった砂浜に漂着。少なくとも鳥1300羽が死に、多数のボランティアが海岸沿いで鳥の救助活動を行った。

 これまでに合計1000トン以上の重油がくみ出されたが、船内にはまだ多くの重油が残っている。(c)AFP

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【動画】
上空から撮影した真っ二つの船体(YouTube/AFPBB News公式チャンネル)