【12月1日 AFP】東京電力(TEPCO)は30日、福島第1原発1号機では核燃料がほぼ完全に溶け、圧力容器内を突き破って格納容器に落下し、容器の底のコンクリートを最大3分の2まで浸食しているとする新たな解析結果を発表した。

 最悪の場合、コンクリートの浸食は最大65センチに達し、外殻の鋼板まで37センチに迫っている可能性がある。TEPCOは報告書で、元の位置にある核燃料はほとんどないとしている。

 これまでTEPCOでは、核燃料の一部が溶融して圧力容器を突き抜け、格納容器に落ちているとしながらも、その程度や底部のコンクリートへの影響については、データが欠落しているとして発表したことがなかった。(c)AFP