【8月3日 AFP】(写真追加)米航空宇宙局(NASA)は2日、干ばつで干上がったテキサス(Texas)州東部の湖から、2003年に空中分解したスペースシャトル「コロンビア(Columbia)」のタンクが見つかったと発表した。

 NASAによると、前週末、ナコドチェス(Nacogdoches)郡の保安官事務所から、コロンビアの破片らしきものが見つかったとの連絡が入った。干上がったナコドチェス湖(Lake Nacogdoches)で発見されたという球形の物体の写真をケネディー宇宙センター(Kennedy Space Center)に送ってもらったところ、専門家がコロンビアのタンクだと即座に断定したという。

 タンクはコロンビアに電気を供給していた部品の1つで、全部で18個搭載されていた。一部はすでに回収されているという。

 コロンビアは03年、地球への帰還途中に空中分解事故を起こし、7人の宇宙飛行士全員が死亡。破片は広範囲に降り注いだ。NASAによると、これまでにコロンビアの38~40%が回収された。現在でも、テキサス州からルイジアナ(Louisiana)州にかけての広い地域で、年に数回、破片発見の報告が寄せられているという。(c)AFP