【6月14日 AFP】福島市は14日、市内の4~15歳の子ども計3万4000人に放射線を計測する線量計を配布すると発表した。

 福島市教委の職員によると期間は9月からの3か月間。子どもたちが常時身につけた線量計を1か月に1度分析して積算線量を測定する。

 政府が立ち入りを禁止した「警戒区域」は福島第1原発から20キロ圏内で、同原発から約60キロ離れた福島市は警戒区域の外側にあるが、AFPの取材に応じた市教委の職員は放射能汚染を心配する住民は多いと語った。

 警戒地域に近い福島県伊達市は9日、市内の幼稚園・保育園と小中学校に通う全ての子ども約8000人に線量計を配布すると発表している。また国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)は9日、福島第1原発から約60キロ圏内の放射線量の高い地域から子どもと妊婦を避難させるべきだとの見解を示した。(c)AFP

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