【1月2日 AFP】フィリピンでは毎年、新年を祝う爆竹や銃の発砲による事故が多発しているが、今年も1日に少なくとも2人が死亡、数百人が負傷した。

 首都マニラ(Manila)では1日未明、市内各地で爆竹などによる火災が発生し、消防署は一晩中対応に追われた。また新年祝賀パーティーでの乱闘騒ぎや、刃物による傷害事件も相次いだ。

 保健省によると、流れ弾に当たった女性1人が病院で死亡したほか、爆竹を飲み込んだ1人が死亡した。爆竹で546人が負傷し、祝砲の流れ弾で少なくとも20人が負傷した。

 マニラ中心部のホセ・レジェス記念医療センター(Jose Reyes Memorial Medical Centre)で取材したAFPのカメラマンによると、爆竹で目にやけどを負い治療を受けていた少年は「2度と爆竹で遊びたくない」と泣いていたという。

 保健省によると、前年2010年の年始に爆竹や発砲で負傷した人はフィリピン全国で900人あまりに上った。(c)AFP

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