【12月15日 AFP】(一部更新)インド洋のオーストラリア領、クリスマス島(Christmas Island)沖で15日、亡命希望者を載せた船が岩礁に衝突して大破した。これまでに、27人の死亡が確認された。

 豪当局者は、42人が救出されたと発表している。船に乗っていたのは、イラクやイラン出身者とみられるという。

 目撃者のフィリップ・スチュワート(Phillip Stewart)さんは、船が岩に激突してバラバラになり、乗船者がおぼれるのを見たという。スチュワートさんは英スカイニューズ(Sky News)に、「彼らは岩に打ち付けられていた。助かった人は1人しか見ていない。島民は非常に動揺している」と語った。

 事故は島民らの目の前で発生。海が荒れており、乗船者らが岩や船体に打ち付けられるのを前にして手も足も出なかったという。

 地元議員のカマール・イスマイル(Kamar Ismail)氏はAFPの取材に対し、現場に着いたときには船は大破していなかったが、直後に波にあおられ、岩礁に打ち付けられたと証言した。

 地元住民は生存者を引き上げようと努力したものの、「波が非常に高く、ほとんど手を出せなかった」という。

 スカイニューズが放送した映像には、船が岸を目前にして荒波にもまれ、岩礁にぶつかって大破する様子が映っている。(c)AFP/Amy Coopes

【動画】大破した船にしがみつく乗船者(YouTube/AFPBB News公式チャンネル)