【12月5日 AFP】3日、オーストラリアの砂漠にある駅で行われたひと足早いサンタクロース・イベントに、内陸部に住むアボリジニの子どもたちを引率してきた教員2人が、毒ヘビにかまれる事件があった。

 南オーストラリア(South Australia)州の砂漠にある駅にサンタクロースを乗せて来た「サンタ列車」を見るため、生徒たちの一行は300キロ離れた内陸部からやって来ていた。サンタから子どもたちがプレゼントをもらっている間に1人目の教員が足をヘビにかまれた。続いてヘビの種類を確認するために、捕まえようとしたもう1人の教員も指をかまれた。

 1人目の教員は、パース(Perth)行きの列車に乗り合わせていた開業医のアンディ・キルクロス(Andy Kilcross)さんの治療をその場で受け、その後予防措置として病院へ航空搬送された。ヘビは毒をもつ「イエローフェイスウイップスネーク」と思われたが、同医師は豪AAP通信に対し、「一定の検査をしないと、見ただけではヘビの種類は分からない」と答えた。しかし2人目の教員は治療は断り、ヘビは野に返された。

 事件はシドニー(Sydney)からパース4352キロを走るインディアンパシフィック(大陸横断鉄道)恒例のクリスマス列車の運行開始から3日目に起きた。この列車は特にオーストラリアの内陸部や遠隔地に住む人々を治療する飛行往診医のサービスについての啓発を目的としたものだった。(c)AFP