【9月5日 AFP】ニュージーランドのフォックス氷河(Fox Glacier)に近い同国南島の飛行場で4日、スカイダイビングをする観光客を乗せた小型機が離陸直後に墜落し、乗っていた9人全員が死亡した。

 事故を起こしたフレッチャーFU24(Fletcher FU24)型機は旅行会社スカイダイブ・ニュージーランド(Skydive New Zealand)が運行し、パイロット1人と、インストラクターと観光客が4人ずつの計9人が乗っていた。

 警察は5日、犠牲者全員の身元を発表した。パイロットとインストラクターは全員がニュージーランド人で、残る4人はアイルランド、オーストラリア、ドイツ、英国からの観光客だった。

 警察によると、事故機は滑走路の端に墜落して炎上した。いったん離陸した後、墜落したとの目撃情報もある。地元住民によると、事故当時はスカイダイビングに絶好の気象条件だったという。

 同国の運輸事故調査委員会(Transport Accident Investigation CommissionTAIC)が5日から事故原因の調査を開始する。ニュージーランドで発生した航空機事故としては、フランツ・ジョセフ氷河(Franz Josef Glacier)近くで9人が死亡した1993年10月の墜落事故以来、最悪のものとなった。(c)AFP