【6月24日 AFP】米メキシコ湾(Gulf of Mexico)の原油流出問題で英エネルギー大手BPは23日、遠隔操作潜水艦の衝突により故障した原油流出防止用キャップを修理のため一時的に取り外した。

 BPによると、流出する原油を回収してコンテナ船に吸い上げる流出防止システムは同日中に検査を終了し、再びキャップを取り付けて稼動し始めたが、約10時間にわたって大量の原油とガスが同湾に流出した。

 当初、原油流出対策の指揮を執る米沿岸警備隊のタッド・アレン(Thad Allen)司令官は、吸い上げ管の交換が必要な場合、流出防止システムの再始動はもっと遅れるとの見方を示していた。

 事故後の対応に関するBPの監督責任をこの日、英国人のトニー・ヘイワード(Tony Hayward)最高経営責任者(CEO)から引き継いだばかりの米国人のマネージメント・ディレクター、ボブ・ダドリー(Bob Dudley)氏にとっては厳しい船出となった。(c)AFP