【5月23日 AFP】(写真追加)インド南部マンガロール(Mangalore)の空港で22日に発生したエア・インディア・エクスプレス(Air India Express)の着陸失敗・炎上事故で、乗員乗客166人のうち158人が死亡した。8人の生存者のうち数人は、自力で脱出して一命を取り留めていた。以下は生存者のコメント。

 Umer Farooqさん:(搬送先の病院で地元テレビ局NDTVの取材に応じて)「機体が滑走路から外れ、木の生えている場所に突っ込み、機内に煙が充満しました。飛行機は滑走路をオーバーランし、林の中で止まって…そして炎が上がったんです。コードに足をとられましたが、なんとか脱出できました。手、顔、脚をやけどしました。あと15分で着陸するというアナウンスが流れていました。あたりは煙と炎で、動きがとれなかった。多分、飛行機は何かにぶつかったのでしょう」

 K.P. Manikuttyさん:「トラブルについて乗客にはなんの知らせもなく、滑らかに着陸しそうに思えたのに、地面に触れた瞬間に大きく揺れて、数秒後には何かにぶつかりました。そして機体が真っ二つに割れ、燃え始めた。わたしは、そのすき間から外に飛び出たんです」

 Putturismail Abdullaさん:(UNI通信の取材に対し)「もうすぐ着陸が終了すると思ったから、飛行機を降りる準備をしていました。そうしたら、大きな爆発音が聞こえて、目の前で機体が真っ二つになって。死にものぐるいで、そこからジャンプして逃げました。逃げながら振り返ると、機体がバラバラに壊れて燃えていました。助かったのは神様のおかげです。足を負傷していましたが、そのまま近くの村に行って、友だちに電話をして病院に運んでくれるよう頼みました」

 G.K. Pradeepさん:「助かったのが信じられない。事故の直前、機体が細かく振動していました。タッチダウンした瞬間、どうにか外に出て、地面のくぼみに逃げ込みました。飛行機は燃えていて、あたりは煙だらけでした。その10分後、爆発が起きたんです」

 航空当局によると、脱出した生存者のうち1人は無傷だという。(c)AFP