【3月28日 AFP】韓国西岸沖の黄海(Yellow Sea)で26日夜に爆発・沈没した海軍の哨戒艦「天安(Cheonan)」(1200トン級)の乗組員の捜索は28日も続いた。

 救助された艦長が27日に行方不明者の親族に語ったところによると、爆発で船体は2つに割れ、船尾部分は爆発後すぐに沈んだという。行方不明者の多くは沈んだ船体に閉じこめられているとみられている。

 当時、現場に近い白ニョン島(Baengnyeong Island)に向かっていた旅客船の船員は、哨戒艦の乗組員たちは前部甲板につかまって助けを求めて叫んでいたとYTNテレビに語った。

 爆発の原因はまだ分かっていないが、積んでいた武器弾薬の暴発、岩や機雷との接触、外部からの攻撃などの可能性が取りざたされている。韓国軍の報道官は、救助された乗組員の多くは衝撃は外部から来たと信じていると語った。

 乗組員104人のうち46人がいまも行方不明になっているが、現場付近の水温は低く、生存の可能性は刻一刻と少なくなってきている。(c)AFP