【3月27日 AFP】(一部更新、写真追加)韓国軍合同参謀本部(Joint Chiefs of StaffJCS)は27日午前、前日夜に朝鮮半島西岸の黄海(Yellow Sea)の白ニョン島(Baengnyeong Island)付近で原因不明の爆発を起こして沈没した韓国の哨戒艦「天安(Cheonan)」(1200トン級)の乗組員104人のうち58人を救助し、46人が行方不明になっていると発表した。韓国軍としては過去10年で最悪の犠牲者が出る恐れもでてきた。

 軍によると救助された58人のうち13人は負傷しているが、容体は安定している。海軍は艦船と航空機を出して生存者を捜索している。必要があれば捜索に参加するため、米海軍の艦船も現場付近に待機している。いまのところ北朝鮮が関与した形跡は見られないという。

 李明博(イ・ミョンバク、Lee Myung-Bak)大統領は前日に続いて、27日朝にも開かれた緊急安全保障関係閣僚会議で、徹底的な原因究明を速やかに行うよう命じた。

 沈没した哨戒艦は魚雷などの武器を積んでいたと報道されている。聯合ニュース(Yonhap News)は軍関係者の話として爆発はスクリュー付近で発生し、その勢いで船体が海面から30センチほど上に浮いたと伝えたが、軍はこの報道を確認する情報はないとしている。(c)AFP/Lim Chang-Won