【11月11日 AFP】(写真追加、一部更新)ブラジルのサンパウロ(Sao Paulo)やリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)など複数の都市を含む広い地域で10日午後10時15分(日本時間11日午前9時15分)ごろ、大規模な停電が発生し、約4時間後に大部分の地域で復旧した。停電発生直後に現地では水力発電所での電力障害が原因と報道されたが、現在、正確な原因調査が進められている。

 停電が発生したのは、サンパウロ州やリオデジャネイロ州のほか、南東部ミナスジェライス(Minas Gerais)やエスピリトサント(Espirito Santo)、南西部マトグロッソドスル(Mato Grosso do Sul)、中部ゴイアス(Goias)の各州と首都ブラジリア(Brasilia)。各州の都市は軒並み停電に見舞われたという。

 停電中サンパウロでは自動車のライトや自家発電装置を持っているビルの明かりしか見えなかった。交通信号も使えなくなり、交差点で慎重に進む車が見られた。

 地元テレビ局グロボ(Globo)は、政府電力当局が停電が一気に波及した原因として、ブラジルとパラグアイが共同管理しているイタイプ(Itaipu)水力発電所での電力障害を挙げたと報じた。(c)AFP