【11月9日 AFP】オーストラリア・シドニー(Sydney)の南にあるオースティマー(Austinmer)で3日、7歳の少年の乗った車ががけから転落して大破したが、少年は危機一髪のところで車から飛び出し、「奇跡的に」助かった。地元警察が明らかにした。

 警察によると、両親の車で遊んでいた少年が、誤ってギアをニュートラルに入れてしまい、車は道路を動き始めたという。混雑した道路も横切って車はがけに向かって突き進み、がけの上のガードレールに車が衝突。その瞬間、少年は車からジャンプしたという。

 車は、高さ8メートルのがけの斜面を何度も回転しながら転落し、がけ下の砂浜に激しく衝突した。

 しかし、車から飛び出した少年は、低木の茂みに着地したこともあり軽傷で済んだという。警察の広報担当者は「少年は、『ラッキー』という言葉の意味を塗り替えた」と驚嘆の声をあげた。

 事故の目撃者は、地元ラジオ局に対し「車は高速道路を突き抜け、コンクリート道路を走って白いガードレールを30メートルほど引きはがした。まさにがけから落ちる瞬間に、少年は窓から飛び出した」と語った。また、別の目撃者は「あれは奇跡だ」と語った。

 警察によると、両親は少年を学校に送る予定で車に乗せたところで、物をとりに行くために、少年を車に置いて家に戻っていたのだという。(c)AFP