【7月17日 AFP】北海道・大雪山系のトムラウシ山(Mount Tomuraushi、標高2141メートル)と美瑛岳(Mount Bieidake、標高2052メートル)で登山ツアー客らが悪天候により遭難し、これまでに10人の死亡が確認された。

 トムラウシ山では16日、18人の登山パーティーから頂上近くで悪天候で身動きがとれなくなったと警察に救助を求める連絡があった。北海道警察の救援隊が救助に向かったが、17日までに8人の死亡を確認した。このほか、個人で同山に登っていたとみられる男性1人が、遺体で見つかった。また、トムラウシ山に近い美瑛岳でも、登山客の女性1人が死亡した。

 気象庁職員によると、登山客らの遭難時、現地は低気圧の通過とともに風速20以上の暴風雨が吹き荒れており、気温も10度まで低下していたという。

 トムラウシ山から自力で下山した登山パーティーの1人は、テレビ取材に対し、雨と風がすごく、体力を消耗した、ツアーは中止すべきだったと話している。(c)AFP


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