【6月14日 AFP】1日にブラジルのリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)からフランスのパリ(Paris)に向かう途中に消息を絶ったエールフランス(Air France)AF447便のエアバス(AirbusA330型機は、空中爆発はせず短時間のうちに大西洋に墜落したとみられることが、これまでに回収された残がいなどから分かってきた。

 ブラジルの元パイロットで航空機事故についての著書もあるAri Germano氏は13日、ブラジルの有力紙グロボ(Globo)紙に、ブラジル空軍が12日公開した写真のなかに乗客たちが非常に驚いたことをうかがわせる写真が少なくとも1枚あり、乗員が対応する間もなく事態が進行した可能性があると語った。オレンジ色の応急手当キットも使われることなくそのまま残っていたという。

 また、航空会社組合SNEAの安全コンサルタント、Ronaldo Jenkins機長もグロボ紙に、ここ数日間に公開された海上の浮遊物の写真からは、救命胴衣や航空機の内装材に炎や煙にさらされた痕跡は見られず、爆発はなかったのではないかと述べた。(c)AFP