【6月7日 AFP】(一部更新、写真追加)1日にブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)からパリ(Paris)に向かう途中、大西洋で消息を絶ったエールフランス(Air France)AF447便を捜索していたブラジル軍は7日、同国北東部沿岸沖1000キロの海域で、新たに15人の遺体を収容したと発表した。これでこれまでに収容された遺体は、17体となった。

 ブラジル軍によると、同海域の天候は「好ましくない」状態で、座席や残がいの中から遺体を収容する作業は困難を極めているという。また、1週間も海水にさらされていたため遺体の損傷は激しく、新たに発見された15人のうち4人が男性、4人が女性、残りの遺体の性別は不明だという。

 遺体や残がいを収容したブラジル海軍のフリゲート艦は8日に、最寄りのフェルナンド・デ・ノローニャ(Fernando do Noronha)諸島の港に到着する見込み。遺体はその後、ブラジル本土のレシフェ(Recife)に空輸され、DNA検査などによって身元の特定が行われる。

 現場海域には、エールフランスのロゴの入った座席や酸素マスクなど「約100個」の残がいがあることが確認されているが、事故機のブラックボックスはいまだ発見されていない。(c)AFP