【1月16日 AFP】(一部更新、写真追加)米ニューヨーク(New York)で15日、148人の乗客と最大6人の乗員が乗ったUSエアウェイズ(US Airways)の国内線旅客機がハドソン川(Hudson River)に不時着した。乗員・乗客はすべて救出され無事だが、機体は沈みかけている状態だという。米連邦航空局(Federal Aviation AdministrationFAA)が明らかにした。

 FAAによると、事故を起こしたのはUSエアウェイズ1549便で、ノースカロライナ(North Carolina)州シャーロット(Charlotte)に向け、ニューヨークのラガーディア空港(LaGuardia Airport)から離陸した直後にトラブルが発生したという。

 事故後、乗客ら数十人が水中に落ちないように翼部分に集まっていたが、その後、救助船などによって救助された。FAAは事故原因について、複数の鳥が衝突した可能性があるとしている。

 また、救出された乗客の1人は米CNNに対し、離陸直後に大きな衝突音を聞いたと語った。

 この乗客は、「機体が少し揺れて、煙の臭いがしてきた。その後、飛行機は突然別の方向に向きを変えたんだ。何かが起きているとは思ったけど、制御不能になったというような感じではなかった」、「突然、機長が『衝撃に備えてください』と言ったんだ。その時、川に向かって落ちているんだってわかったよ。その後、強い衝撃があったと思ったら、機体は水に浮かんでいたんだ。そして救命ボートに乗ることができた。今思えば、全員無事だったなんて信じられないよ」と語った。(c)AFP