【7月19日 AFP】ブラジル南部サンパウロ(Sao Paulo)のコンゴーニャス(Congonhas)空港でTAM航空3054便が着陸に失敗、滑走路をオーバランして近くの空港関連施設に衝突・炎上し、199人が死亡したブラジル史上最悪の航空機事故から1年目を迎えた17日、犠牲者の遺族や友人約300人がサンパウロで追悼集会を行った。

 5月に出る予定だった政府の公式調査報告の発表は10月に延期された。事故調査当局はこれまでに、ブラックボックスの調査結果から機体の右の逆噴射装置は加速の位置になっていたが、左は減速の位置になっていたことを明らかにしている。機械的なトラブルなのか人為的なミスなのかは調査中だという。

 TAM航空は79人の犠牲者の遺族との間で補償について合意したが、遺族団体によればまだ80件の補償訴訟が継続中だという。(c)AFP