【5月26日 AFP】(5月27日 写真追加)イラン中部マルカジ(Markazi)州で25日、化学工場で火災が発生し少なくとも30人が死亡、38人が負傷した。負傷者の多くが重度のやけどを負っているという。

 国営イラン通信(IRNA)によると、この工場は首都テヘラン(Tehran)南方約320キロメートルのシャザンド(Shazand)近郊にある化粧品や洗剤などの製造工場で、火災は化学薬品貯蔵庫での溶接作業中に発生した爆発によるものとみられる。

 同通信が報じた目撃者情報によると、同日午後4時ごろ、化学薬品6万リットルが入った貯蔵庫が爆発。その後、工場敷地内の全施設に火が燃え移ったという。救急隊員の話によると、近くの病院に搬送された負傷者のうち23人は皮膚の7割から全身に火傷を負う重傷だという。

 マルカジ州は、イランの主要産業地帯の1つで、近郊のアラク(Arak)の核施設では、重水炉の建設が進められている。(c)AFP