【5月1日 AFP】(一部更新)香港(Hong Kong)東部の西貢(Sai Kung)近郊で1日、長距離バスが走行中に横転し、18人が死亡、少なくとも44人が負傷した。

 事故当時、バスは宗教行事に向かう地元の高齢者を乗せていた。事故原因についてはこれまでのところ発表されていないが、警察報道官によるとバスの運転手が危険運転容疑で逮捕され、現在、事故捜査中だという。バスは円形交差点にさしかかったところで運転を誤り横転したものとみられる。

 地元のテレビ局は、乗客が血を流しぼうぜんとした様子で事故車両から救助される様子を報じた。地元テレビRTHKによると、運転手は円形交差点に向かう下り坂に差し掛かったところブレーキが効かなくなり、バスが障壁に衝突したと警察に話しているという。負傷者の大半は女性で、頭に傷を負い、骨折、出血しており、なかには危険な状態の被害者もいると同テレビは報じている。

 曾蔭権(Donald Tsang)行政長官は、この事故で香港は「重苦しい雰囲気」に包まれていると述べた。

 道路が平たんで速度制限が厳しいことから、香港での大きな交通事故はめずらしい。しかし、西貢などの郊外では、中心部に比べ道路が入り組んでいることから、事故が起きやすくなっている。(c)AFP