【10月4日 AFP】岩手県釜石市沖でタンカーから海に転落した男性(28)が、空のペットボトルにつかまって一晩を過ごし、無事救助されていたことが分かった。釜石海上保安部が4日、発表した。

 男性は2日午後、タンカーさくら丸(2997トン)から海に転落。救命胴衣を着用していなかったが、海上で発見した約3リットルのペットボトルを浮き代わりにし漂っていたところを、およそ10時間後に沖合約20キロの海域で漁船に救助された。

 発見時男性は片手でペットボトルにつかまり、もう一方の手を振っていたという。

 男性にけがはなかったが、低体温症のため数日間入院する。

 同保安部も「広い海でペットボトルを見つけたうえに、水温も約19度とこの季節にしては高く、さまざまな幸運が重なった」と驚いていた。(c)AFP