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「幽霊ヨット」、消えた乗組員の家族ら独自捜索へ - オーストラリア

  • 2007年04月23日 15:16 発信地:オーストラリア
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写真は19日、クイーンズランド(Queensland)州北東沿岸にえい航された「KAZⅡ」。帆が大きく破れている。(c)AFP/QUEENSLAND POLICE

【シドニー/オーストラリア 23日 AFP】オーストラリア北東の沖合で漂流するヨットが発見された事件で、行方不明となっている乗組員3人の公式捜索が22日に打ち切られた。乗組員の家族らは生存可能性の希望を捨てず、23日、独自の捜索活動を開始した。

 当局は前日、人間がこのような長期間、海中で生存することはありえないとして公式捜索を打ち切った。

 オーストラリア沖にある世界最大のさんご礁グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)付近で無人で漂流していた双胴ヨット「KAZⅡ」が発見された19日以降、警察は上空と海上から大規模な捜索を続けた。発見当時、ヨットはエンジンがかかったままで、船内の卓上には食事が準備された状態で残っていた。

 乗船していたのは3人で、船長のDerek Batten氏(56)、Peter Tunstead氏(69)とJames Tunstead氏(63)の兄弟。家族らによると3人とも海での経験が豊富で、普段も冒険するようなことはなかったため、行方不明となった理由が理解できないという。

 Peter Tunstead氏の娘ドナさんはオーストラリア放送協会(ABC)の取材に対し、父親は海上での安全について非常に注意深かったので、まだ生存していると確信すると語った。「すべては計画どおりでした。何が起こったのかは分かりませんが、わたしの心と魂は、ほかの家族と同様、3人が元気で生きていると感じるのです。父は妻や娘のいる家へ帰るために、自分のできることすべてをするでしょう。父は母のことを本当に愛しているから」

 James Tunstead氏の息子Shane Webber氏によると、家族らはボート3隻をチャーターし、現場周辺の島々を23日から捜索するという。3人が無事にどこかの島へ泳ぎ着いていると信じるからだ。Webber氏は当局の捜査が打ち切られたことに落胆しつつも、「今日はボートでの捜索に集中したい」と語った。

 3人の行方については、誰かが海中へ転落し残った者が救出に飛び込んだ可能性から、海賊に襲われた可能性まで、さまざまな説が提起されている。しかし、捜査を担当したWarren Webber警部補は、徹底的な捜索を行ったにもかかわらず、事件の謎はまったく解明していないと述べる。「さまざまな仮説や憶測を述べることは可能だが、現時点では手元にある確かな事実は何かを洗い出すことのみに捜査班を集中させている。そうした情報から何らかの結論が導き出されるだろう」

 科学捜査専門班は21日、港にえい航されてきた「KAZⅡ」を検証し、帆が著しく破れていることを確認したが、乗組員らに起こった事態を示すものは何も発見できなかった。

 写真は19日、クイーンズランド(Queensland)州北東沿岸にえい航された「KAZⅡ」。帆が大きく破れている。(c)AFP/QUEENSLAND POLICE
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