【8月14日 AFP】北京五輪、男子サッカーで勝ち点を獲得することなく一次リーグ敗退に終わった日本代表の本田圭佑(Keisuke Honda)が、0-1で敗れた13日のオランダ戦を担当した審判を非難した。

 1月にオランダ・エールディビジのVVVフェンロ(VVV Venlo)に入団した本田は、オランダ戦後に報道陣に対し「審判に邪魔されたと言わざるを得ない」と語っている。

 後半25分にオランダのライアン・バベル(Ryan Babel)はペナルティーエリア内で本田にシャツを引っ張られたかのように転倒し、アルゼンチン人のエクトル・バルダッシ(Hector Baldassi)主審はこのプレーで本田に警告を出し、オランダにペナルティーキック(PK)を与え、これをジェラルト・シボン(Gerald Sibon)が沈めてオランダは決勝点を挙げている。

 時事通信(Jiji Press)は本田が「後でビデオを見たがPKに値するような行為ではなかった」と語ったと伝え、スポーツナビ.com(sportsnavi.com)は「審判は前半の初めからまるでどこかでペナルティーを告げる準備が整っているかのように試合を裁いていた。得点が奪えなかったの紙一重の差だった。チャンスは何度もあった。これは日本が克服しなければならない問題だと思う」と報じている。

 1986年のメキシコ五輪で銅メダルを獲得している日本は、今大会では初戦でナイジェリアに1-2で、第2戦では米国に0-1で敗れており、日本が所属するB組はオランダが勝ち点7を、ナイジェリアが勝ち点5を獲得し準々決勝に進出している。

 日本が1勝もすることなく五輪を終えるのは、28年ぶりの五輪出場となった1996年のアトランタ五輪以降で初めてとなる。(c)AFP