【8月25日 AFP】7度の柔道世界選手権優勝を誇りながら、出産から復帰して迎えた北京五輪では銅メダル獲得に終わった谷亮子(Ryoko Tani)が、涙ながらにロンドン五輪での返り咲きを誓った。

 日本の働く母親を勇気付ける存在である谷は、北京五輪・柔道女子48キロ級準決勝でアリナ・ドゥミトル(Alina Dumitru、ルーマニア)に敗れ、競技終了後には「感謝の気持ちでいっぱい。主婦をしたいと思う」と話し、現役引退を示唆していた。

 しかし、24日に出演した日本テレビ(Nippon Television)の番組に出演したで谷はインタビューで「可能性がある限り、チャレンジしていきたい。ロンドンに行きたい」と語り、4年後の返り咲きを誓った。

 日本の母親たちの街頭インタビューで谷を称賛する声がテレビ放送内で流れた後、谷はその心境を変えたように見えた。谷は涙を流しながら「応援してくださるのは幸せなこと。やっぱり、やり続けていきたい。もっと大変になってくるとは思うが、カムバックします」と話した。

 これまで旧性の田村でその競技人生の多くを歩んできた谷にとって、2012年のロンドン大会は6度目の五輪となる。

 結婚と出産を経験した谷は、第25回世界柔道選手権(25th World Judo Championship)で7連覇を達成したものの、2008年4月に行われた全日本選抜体重別選手権では若手選手には敗れていた。

 北京五輪の女子柔道で日本は金メダル2個、銀メダル1個、銅メダル2個の計5個のメダルを獲得したものの、男子のメダル獲得は過去最低の2個に終わっている。(c)AFP