【8月24日 AFP】北京五輪第16日、テコンドー・男子80キロ超級でキューバのアンヘル・マトス(Angel Valodia Matos)が審判に暴行をはたらき、国際大会への生涯出場停止処分を下された。

 マトスは、アルマン・チルマノフ(Arman Chilmanov、カザフスタン)との3位決定戦で試合中に治療時間を多く取りすぎたとして失格となり、怒りを爆発させてスウェーデン人の審判がマトスに顔を蹴られ、唇を縫う怪我を負った。

 世界テコンドー連盟(World Taekwondo FederationWTF)は即座に、マトスとコーチのLeodis Gonzalez氏に対し全ての大会への生涯出場停止処分を下すことになる、との見解を示した。

 WTFは「この行為はテコンドーと五輪の精神に強く反する。制裁は以下の通りであり、即座に適用される。『WTFは、当該選手とコーチの全ての大会への出場を永久に禁止する。同時に、北京五輪での全記録を即座に抹消する』」との声明を発表した。

 その後、WTFのヤン・ジンスク(Yang Jin-Suk)氏は、追放処分は「最終決定」には至っておらず、国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)に五輪での事件として報告することになると明かしている。(c)AFP