【8月15日 AFP】(写真追加)北京五輪開会式に登場した中国の56民族を代表したとされる子どもたちが、実際は人口の9割以上を占める漢民族の子どもだった可能性があることが15日、メディア報道で明らかになった。

 ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)アジア版が、銀河少年電視芸術団(Galaxy Children's Art Troupe)のYuan Zhifeng副団長の話として、中国国旗を手に国内の調和を象徴した56人の子どもは、いずれも同芸術団に所属する漢民族の子どもたちだったと報じた。

「人々は子どもたちが自然でかわいらしいと思っただろう」(同副団長)

  中国の国営テレビなどでは漢民族が少数民族にふんすることがあるが、北京五輪組織委員会は開会式で配付された報道用資料に、「56の民族の子どもたち56人が中国国旗を中心に集まり、中国の56の民族を表す」と明記していた。

 報道が事実であれば、歌唱少女の「口パク」、CGによる花火に続き、開会式をめぐる「捏造(ねつぞう)」は3件目となる。(c)AFP