【8月12日 AFP】(写真追加)オランダの小都市ハーレム(Haarlem)が11日、北京五輪の開会式で「活字印刷術 発明の地」をアピールした中国に対し、「わが都市こそが発明の地」との挑戦状を叩きつけた。ハーレムの地元紙が報じた。

 同紙によると、ハーレムのベルント・シュナイダー(Bernt Schneiders)市長は11日、北京市に対し、「活字印刷は1400年頃にハーレムの住人、ラウレンス・コスター(Laurens Janszoon Coster)が発明したというのは周知の事実である」という内容の書簡を送付した。コスターの銅像の写真も添付したという。

 市長は同紙に対し、「美しい開会式をテレビで見ていたら、活字印刷術が中国で発明されたという下りが出てきた。ハーレムの市長として、これは放っておけないと思ったから手紙をしたためた」と説明した。

 中国は11世紀に同国で活字印刷が発明されたとしているが、西洋では、ドイツ人のヨハネス・グーテンベルク(Johannes Gutenberg)が「印刷の父」と称されている。しかし、発明したのはコスターで、彼の助手がその技術を盗んでグーテンベルクに伝えたとの説もある。(c)AFP