【7月29日 AFP】8月8日から24日まで開催される北京五輪を前に、市民のマナー向上に力を注ぐ北京市当局が「外国人に聞いてはいけない8つの質問」をまとめた。

 好奇心旺盛な北京市民が、外国人観光客らに質問を浴びせるのは、よく知られている。これらの質問は純粋な好奇心に基づくものだが、「年齢はいくつか」「給料はいくらか」などの質問に困惑する外国人も多い。

 なかには、「あなたは太っていますね」などと言われ気分を害する外国人もいるが、中国では太っていることは裕福さの象徴とされ、「太っている」は褒め言葉なのだ。

 こうした事情を背景に、北京市がまとめた「聞いてはいけない8つの質問」の内容は、次のとおりだ。

「個人のプライバシーや家族について、尋ねてはいけない」
「収入や支出について、尋ねてはいけない」
「家族の財産について、尋ねてはいけない」
「年齢や結婚の有無について、尋ねてはいけない」
「健康状態について、尋ねてはいけない」
「家族の住所・出身地について、尋ねてはいけない」
「政治や信仰について、尋ねてはいけない」
「性生活について、尋ねてはいけない」

 新京報(Beijing News)によると、北京五輪の各会場に近く観光客も多い中心地の東城(Dongcheng)地区にある市庁舎には、「8つの質問」が提示されたポスターが掲げられているという。

「8つの質問禁止」のほかにも、中国人のイメージアップを図るべく市当局は、「痰吐き禁止」や「列の割り込み禁止」、「性産業の摘発」などの北京五輪向けマナー対策を導入している。

 五輪期間中には、観光客、五輪選手や各国要人など、50万人近くの外国人が北京を訪れると予測されている。(c)AFP