
【2月13日 AFP】(写真追加)米映画監督スティーブン・スピルバーグ(Steven Spielberg)氏は12日、中国政府がスーダン西部のダルフール(Darfur)地方で続く紛争の解決に十分尽力していないとして、今夏開催される北京五輪の芸術顧問を辞退すると発表した。
スピルバーグ氏は「現在もスーダンで続く人道犯罪の責任はスーダン政府にある。スーダン国民の苦難を終結させるために国際社会、特に中国はさらなる尽力が必要だ」と訴えたうえで、「北京五輪の外国人芸術顧問として開・閉会式プロジェクトに関わってきたが、これを正式に退くこととした」とする声明を発表した。
国連(UN)の推計によると、ダルフール地方では、アラブ系の政府軍および民兵組織と非アラブ系反政府勢力間の紛争が勃発した2003年以降、戦闘、飢餓、病気などで約20万人が犠牲になっている。
スーダン政府と経済分野などで緊密な関係を持つ中国には、国際的取り組みの糸口としてダルフールの危機打開をスーダン政府に働きかける役割が期待されている。
スピルバーグ氏は「中国政府に対しては、ダルフール地方に安全と安定をもたらすべく、スーダン政府に対する影響力を行使するよう繰り返し促してきた」と述べたうえで、自身の良心に従い「現時点において、わたしの時間と全エネルギーは五輪ではなく、ダルフールで続く非人道的な犯罪の終結に注がれるべきだと判断した」と辞退理由を説明した。
北京五輪に国際的な関心が集まる中、スピルバーグ氏のほかにも、ノーベル賞受賞者や五輪選手らも同日、胡錦濤(Hu Jintao)国家主席に宛てて、スーダン政府に圧力をかけダルフールでの非人道的行為を停止させるよう要請する書簡を送っている。(c)AFP










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