【7月15日 AFP】8月に開催される北京五輪では2冠を目指さないことをほのめかしていたエチオピアのケネニサ・ベケレ(Kenenisa Bekele)が14日、男子5000メートルと同10000メートルの2種目で五輪代表に選出された。

 またティルネシュ・ディババ(Tirunesh Dibaba)も女子5000メートルと同10000メートルの2種目で代表に選出された。しかしながらベケレとディババが北京五輪で2種目に出場するかは、過去の例と照らし合わせてみても不確かなままである。

 2005年の第10回世界陸上ヘルシンキ大会(10th World Championships in Athletics Helsinki)でベケレは、男子10000メートルで優勝を果たしたが、続く同5000メートルを欠場した。そして2007年の第11回世界陸上大阪大会(11th IAAF World Championships in Athletics Osaka)でディババはベケレと同じ決断を下している。

 ベケレの代理人を務めるジョス・ヘルメンス(Jos Hermens)氏はAFP通信(Agence France-Presse)に対し「ベケレは2種目で出場したがっている。ベケレの調子はとても良いので、彼にとっての挑戦となるだろう。しかし10000メートル決勝の2日後(実際には3日後)には5000メートル予選があるので、10000メートルの後に考えを変えることもある」と語っている。

 2003年の第9回世界陸上パリ大会(9th IAAF World Championships in Athletics Paris)と2004年のアテネ五輪で男子10000メートルと同5000メートで2冠に挑んだベケレは、両大会の10000メートルでは優勝を収めたが、5000メートルではそれぞれ3位と2位に終わっている。一方、アテネ五輪の女子5000メートルで銅メダルを獲得しているディババは、世界陸上ヘルシンキ大会では女子10000メートルと同5000メートルで2冠を達成している。

 また、ヘルメンス氏は1996年のアトランタ五輪と2000年のシドニー五輪で男子10000メートルを制したハイレ・ゲブレセラシェ(Haile Gebrselassie)が、「ふくらはぎとアキレスけんの間に痛み」を抱えているため北京五輪への出場が疑わしいとの見解を示した。

 ヘルメンス氏は「ゲブレセラシェはジムでトレーニングを積み持久力を鍛えている。マラソンに向けた準備としては問題ないが、トラックでの25周となると話は別だ。彼は9月28日に行われる第35回ベルリンマラソン(35th Berlin marathon)への出場を望んでいるので、危険を冒すことはない。ゲブレセラシェにとってはマラソンが一番重要なものだ」と語っている。

 ゲブレセラシェはこれまでに、北京の深刻な大気汚染や湿度がレースを危険なものにするとの見解を示し、北京五輪でマラソンに出場しないことを表明していた。

 エチオピアはシドニー五輪で、4つの金メダルを含む同国史上最多となる8個のメダルを獲得している。

 エチオピア代表にはベケレとディババに加え、アテネ五輪男子10000メートルで銀メダルを獲得したシレシ・シヒネ(Sileshi Sihine)、3月の第12回世界室内陸上競技選手権大会(12th IAAF World Indoor Championships)で男子3000メートルを制したタリク・ベケレ(Tariku Bekele)、アテネ五輪女子5000メートルで金メダルに輝いたセレット・デファー(Meseret Defar)、4月のパリ・マラソン2008(Paris' Marathon 2008)男子の部を制したケベデ・タデッシ(Tsegaye Kebede)などが選出されている。(c)AFP