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ドイツ発エコロジー靴ブランド、「ビルケンシュトック」がモード界に再来-ドイツ

  • 2006年10月16日 16:27 
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写真は、2003年にドイツで撮影されたもの。

(c)AFP/MARCUS BRANDT

【フランクフルト/ドイツ 16日 AFP】ここ数年、キッチュで時代遅れのレッテルが貼られていたビルケンシュトックBIRKENSTOCK)のエコロジーサンダルが、宣伝広告を極力かけずに再販され話題を呼んでいる。業界第3位の同ドイツ企業は、エコロジーサンダルで時代をリードする勢いだ。

■ブランドの始まりから今日までの流れ

 1774年にヨハン・アダム・ビルケンシュトックによりドイツで創業。
 60年代にカール・ビルケンシュトックによって開発された足にフィットする靴底は“体の構造に合った足のベッド”と呼ばれその評判は広がった。

 60年代のヒッピー靴、80年代にはエコロジー靴としての伝説が続いたビルケンシュトックは90年代を無為単調に過ごしていた。しかし5年前からイギリスやフランスなど、ヨーロッパを中心に売上が再び伸び始めた。

 「今回、本商品を再販する提案が出た時、有り得ない話だと思いました。20年前のデザインで、廃盤になったモデルだからです」と販売部部長のベルンド・ヒレン氏は語る。
整形外科学上で足に良いとされる同サンダルのリバイバルは、どのように説明できるだろうか?雑誌の広告記事の掲載も少なく、テレビCMはコスト高のため拒まれたにも関わらず、このような成功がもたらされたことは驚くべきことだ。

■ここ数年の大きな動き

 ビルケンシュトックは1990年から2000年にかけて登場した新タイプのビーチサンダルにより新たな旋風を巻き起こした。2002年にはドイツのトップモデル「ハイジ・クラム」がプロデュースした新ラインを出し企業イメージを刷新した。
 ピンク、アプリッコット、イエローなどカラフルな色展開やスワロスキーを用いた新しいモデル、そのほかにも畳トレッキングサンダルや履いた人の足型が残る靴などライセンス商品にも広がりを見せ、新たなジャンルのターゲットを開拓してきた。
 その結果、売り上げは好調に伸び続けてきた。映画スターのジェニファー・アニストンやグウィネス・パルトロウをも魅了し、ドイツブランドに関心の浅かった人たちも一気に巻き込む勢いだ。

■ビジネスにおいてのビルケン

 ビルケンシュトックは、2000人に満たない社員数にも関わらず年間5億ユーロ(約700億円)を越える売上が予想される。現在、サンダル業界最大手「ティンバーランド」「クラークス」に続き業界第3位に位置する。

 5年前から会社の指導権は、カール氏の資産を分割している3人の息子達が握っており、それぞれが得意分野を活かし事業を運営している。ちなみに、ステファン氏は管理、アレックス氏は販売、クリスチャン氏は生産を担当している。
 他の家族経営の企業同様に大変な秘密主義で、一切の数字を公開していない。また工場への訪問も数人の社員だけの閉ざされたものであり、生産秘密は固く守られている。この精神は全ての社員に行き届いている。
 
 同企業の特別な点としてあげられるのは、靴業界全体が低コストの国に生産拠点を移している現状に対し、ドイツの7拠点でのみ生産を行っていることだ。
「ドイツ製であることはブランドを販売する際大きなポイントとなります」とヒレン氏は説明する。同ブランドの販売・営業・流通ディレクターは「実のところ、機能的なものの復活というファッション業界のトレンドが我々の売り上げに大きく影響を及ぼしたのです。ヨーロッパやアメリカの人々は既にそのほとんどがある程度の物欲を満たしています。そこで、人々の関心が、実用的なものへ再び戻ったんでしょう。それがビルケンシュトックだったんです。」と語る。

■最大の強み

 最後にビルケンシュトックの特徴は、エコロジーである。
環境を考えて作られたアルプス地方の革、靴底用のラテックスやコルクなどプラスチックや自然素材を中心に全ての靴が生産をされている。ボン市近郊のヴィテルシェスにある企業所在地付近の畑でも、雑草刈にはトラクターを使用せず、スコットランド産の牛で行われている。
 ブランドを取り囲むこれらすべての環境が、今日ビルケンシュトックをトレンド市場に再び呼び戻したのではないだろうか。
写真は、2003年にドイツで撮影されたもの。

(c)AFP/MARCUS BRANDT
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